初めまして、とある薬学生です。
今回は、売上日本一の製薬企業である「武田薬品工業株式会社」のガイダンスを受けて、いち薬学生として感じたことを記録する意味でも記事にしようと思います。
製薬企業に興味のある人も、実際にタケダの薬を使用している方にも役立つ記事だと思います!
この記事についての注意点
薬学生の就活は、企業志望であれば5回生の6月1日から情報が解禁されて始まります。
6回生中は国家試験の勉強があるため、5回生の早い段階から始まることになります。
思ったよりもエントリーシートの締め切りが早い企業もあるので、しっかり管理することが重要です。
今回の記事はマイナビのガイダンスで学んだこと+私が調べたことを薬学生の観点からアウトプットします。
くれぐれも1人の意見ということをお忘れなく。
①タケダの信念「タケダイズム」
皆さんはタケダイズムという言葉を知っているでしょうか?

- 誠実
- 公正
- 正直
- 不屈
1番上の誠実を全ての軸として掲げている企業の信念です。
加えて重要なマインドとして
「How can we do more for our patients?」
つまり「患者さんのためにこれまで以上に何が出来るか?」
ということを社員全員が毎日考えながら仕事をしているそうです。
多くの企業が患者のために、ということを前に出していますが「これまで以上に」というフレーズが入っているのはタケダならではだと思います。
毎日更新していく、という心意気が感じられました。
多発性骨髄腫の治療薬による生存率
1960年~65年では多発性骨髄腫の生存率はたったの15%でした。
しかし、2005年~2010年では
80%まで増加
したそうです。
現在タケダの発売している薬の中では、イキサゾミブ(ニンラーロ)などの薬剤が使用されていますが、5人に1人以下しか助からなかった病気が、5人に4人助かるようになった。
これはタケダイズムの体現であると話されていました。
重要なマインドの紹介の所でお気づきかもしれませんが、社長さんは日本人ではありません。
また海外の様々な場所に支社があるため、就職してから海外に飛ぶ方も多いそうです。
現在は東京にグローバル本社が出来て、社員食堂からはスカイツリーが見えるそうです。最高すぎませんか?
②売上日本一について
日本の医薬品の売り上げは、医療用医薬品が92%、一般用医薬品は5%です。
薬学についてあまり知らない方は驚くかもしれませんが、薬局やドラッグストアで「自分で選んで買える」薬の売り上げは日本中の薬の売り上げのたった5%しかないのです。
しかも世界に目を向けてみると、世界における医薬品の売り上げも増加し続けています。
これはなぜか?
理由について非常に分かりやすく説明して頂きました。
ここの説明が死ぬほど分かりやすくて、私個人的にはスタンディングオベーションものでした。
この部分の解説を聞くだけで、とても優秀な方なのだと分かるほどでした。
詳しい説明は省きますが大きく分けて「人口増加→公衆衛生→寿命→高齢者数増加」この流れによって世界的にも医薬品の売り上げは増加しているのです。
また、国内のタケダの海外売り上げはこんな感じ。国内ものが保護されていて画像が使えなかったのですがランキングもほぼ同じでした。
やはり製薬業界はこれからも育っていくでしょうし、日本においてタケダはリーディングカンパニーであり続けるでしょう。
新薬が少ないことが懸念として挙げられるかもしれませんが、従来薬だけでも買収などで企業が小さくなることを防ぐ政策はいくらでも取れる会社だと思いました。
③タケダの素晴らしいと思った制度
ガイダンスの中で、タケダ独自の制度の紹介がありました。
その中でも惹きの強かったものを紹介します。
中抜け勤務制度

14時か、、、ちょっと1時間だけ下のジム行ってくるわ!
仕事中に「中抜け」が可能な制度です。リフレッシュすることを重視しているようです。
やはり外資に比べて柔軟性がないと思われがちな内資企業ですが、こういった制度を取り入れているのは就活生にとって大きいと思います。
社内公募制度(ジョブポスティング)

〇〇の役職に1人分枠が出来ました!誰かやりたい人います?
役職に空きが出たり、枠が増えたりした場合に行われる制度です。
海外では当たり前ですが、日本では名ばかりの制度であることも多く浸透していません。
タケダでは全社員共通(社長まで)で閲覧可能な掲示板があり、そこに公募内容が掲示される方式だそうです。
育休について
題名にも書きましたが、かなり驚きました。
それも、人事の方があまりにもさらっと言ったからです。まるで当たり前かのように
パパさんの育休取得率は51.4%と。
この数字がどれだけのものか、分からない方はこのグラフをご覧ください。
H29年における日本のパパさんの育休取得率平均は5.14%です。
タケダの男子社員は日本平均の10倍の育休取得率ということです。
男の育休取得率は企業の余裕の表れだと思っています。
また女性の方に関しても育休はもちろんのこと、働く時間を少なくして継続して働くことも出来るようです。
女性の方の就職における悩みはコチラの記事にも!
やはり日本一である所以は、誇張ではなくこういった所にあるのかなと感じてしまいました。
売上日本一だからこそ、こういったサポートに手が回っているというのも魅力の1つだと着眼しました!
④人事の方の印象
今回のガイダンスは「インターンについて」でした。
タケダは笑顔の素敵な小柄の女性が前に立って解説して頂けました。
まず、圧倒的に好印象であること。
単に美人というだけでは決して出せない印象の良さを感じました。
話によると就職氷河期の時の新卒雇用だったらしく、とんでもない倍率を勝ち抜いたようです。
パッと見でエリート感が前面に出るわけではなく、「喋ると分かる」タイプの魅力的な方でした。
色んな企業のブースがありましたが、その中で1番この人と働きたいな、と思わされたのはこの方でした。
最後に
いよいよ2021年卒の就活が始まりました。私もどこかで頑張りながら、ブログも頑張っていこうと思います!
応援よろしくお願いします!
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。ブログの感想、薬についての質問などあれば、薬学生として知っていることなら知識としてお答えします!DMお待ちしてます!
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