初めまして、とある薬学生です。
今回は薬学生の誰もが通る道、CBT(シービーティー)試験を紹介します。
薬学部以外の方には馴染みがないと思いますが「近くの薬剤師さん達は皆この試験を通ってきたんだなあ」としみじみ思って頂けたら幸いです。
CBT試験ってなに?
CBTはComputer Based Testingの略で、問題用紙やマークシートなどの紙を使わずコンピュータで受験する方式のテストです。
薬学だけでなく、コンピューターで行うテストの総称ですが、薬学生が「CBT」と言えば4回生で絶対に受からなければいけないテストのことです。
基本的には全国に260か所以上に存在するテストセンターと呼ばれる場所で受験します。
英検や漢検も今はこのテストセンターで行われることもあるようです。


私の場合は、自分の通っている大学で行いました!
内容としては、OSCE試験と同じく
薬局・病院実習に行くことのできる薬学的知識を備えているか
です。このCBTは実務試験ではなく、座学で行うため勉強すれば通ることができます。
4回生で訪れるもう1つの壁であるOSCE試験についてはこちら!
アイキャッチにも使ったこの画像ですが、実際はヘッドホンはしません!笑


薬学部4回生後期の辛さ
上記のOSCE試験に関する記事でも触れましたが、薬学部生は4回生の後期に非常に苦しむことになります。
それはこのOSCE試験とCBT試験が「同時に」襲ってくるからです。
なぜまとめてやるのか?
それは、この2つの試験の合格した場合の効力が1年間しかないからです。
たとえば、OSCE試験に終わったあと


OSCE終わった~!CBTは全く勉強しなくてもいいや~
こんな友達もいましたが、非常にまずいです。
もしCBTが不合格になった場合は速攻で留年になります。
なぜなら、5回生に上がっても実習に行けないからです。
薬学部において5回生というのは「実習と研究のための1年」といっても過言ではありません。
私は製薬企業に行きたいのでここに就活を足して頑張っています。
とはいえ、普通は落ちない
学校ごとに違いはあると思いますが、対策授業は存在します。
私の学校では
午前中はCBTのための座学授業→夕方までOSCE試験のための実務対策
というスケジュールが日常茶飯事でした。
友達も私もこの時期はアルバイトを減らすことを余儀なくされました。
学校側の意向としても、


国家試験に落ちるのも避けて欲しいのに、こんな所でつまずいてもらっては困る!!
といった思惑がヒシヒシと伝わって来ました。
学校側は国家資格の合格率をあげるために、速めに手を打つ形で留年者を出しているといっても過言ではないと思います。
なぜ薬学部に留年者が多いかはコチラ!
実際問題、薬学部で行われるCBT試験は勉強していれば難しくはありません。
合格点もかなり低く設定されており、本試験に落ちたとしてもお金を払って再試験を受けることも可能です。
しかし薬学部のふるいは、「怠惰」な人を落としにかかっているように見えます。
CBT試験で留年した人は、普通に単位不足で留年した人よりも勿体ない形で留年したことになります。
2つの試験を乗り越えた先
OSCE試験
CBT試験
この2つを乗り越えた先には、実習が待っています。
この2つの試験のために毎日対策ばかりしていた状況から、解放されて5回生になった時は達成感がありました。
(合格して当たり前なんですが)
薬学部生は、この辛い4回生後期を乗り越えて実習に行きます。
この記事を読んでくれた方は病院で実習生を見つけた際、「2つの試験を乗り越えた人なんだな」と思って見守っていただければと思います!
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